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小中高生向け知的財産授業 報告

東京

知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館」
日時
2021年1月31日(日)14:00~16:00
対象者
小学3-6 年生、11 人
会場
江戸川区子ども未来館(東京都江戸川区篠崎町)
講師
遠田利明、伊藤夏香
授業
「えどがわキッズ 発明体験教室」を行いました。
まずは、「はつめいってなあに」(レオ太)第1章、第2章の電子紙芝居を音声なしで行いました。レオ君の電子紙芝居を見たことがある生徒もいたので、レオ君のした発明等、背景を少し説明して、ほぼ生徒が役・ナレータになってスタートしました。初見にも関わらず、漢字や難しい言葉が含まれるセリフを、皆すらすらと、それぞれの役になって演じてくれました。
振り返りとして、電子紙芝居の内容を踏まえ発明や特許についてクイズを行いました。課題や改良点等、かなり突っ込んだクイズにも積極的に答えてくれました。
発明紹介として、チップスターの発明、ペーパースコップの発明、動物クリップの発明を紹介しました。休憩時間には、発明品の実物を見に来る子が多くいました。
休憩を挟んで「ペーパータワー」の工作を行いました。コロナ禍のため、グループでなく個人で作ってもらいました。時間と材料に限りがある中、皆、懸命に工夫して作品を作りました。
チップスターを縦に載せて10秒間保持できた作品の中で、最も高いタワーを作った生徒が優勝しました。各自が申請書に工夫点を書いて提出し、こども特許証が手渡されました。いずれの作品もオリジナリティーにあふれた工夫がありました。

先生のコメント
日曜日は講師を務めていただきありがとうございました。いつもながら流麗な展開に見とれておりました。
子どもたちはみんな熱心に参加してくれ、とくにペーパータワーで盛り上がって、特許は「よりすぐれたものをよりはやく完成させたものに与えられる」ことを実感してくれたと思います。
4月からもぜひよろしくお願い申し上げます。

担当講師の感想
電子紙芝居の役を積極的に引き受けてくれて、またレオ君の電子紙芝居の内容を覚えていてくれた子もいて嬉しかったです。
振り返りでは、役をやりながらも内容をしっかり理解していたことが分かりました。
動物クリップやチップスターはお土産・賞品として持ち帰ってもらいましたので、お家で分解しながら発明ポイントを復習できていると思います。
ペーパータワーを個人個人で作るのは大変かもしれないと危惧しましたが、えどがわキッズの理解力・創造力・時間管理能力の高さを再認識することになりました。
知的財産特別授業「東京都立八王子桑志高等学校」
日時
2021年1月8日(金)09:30~12:40
対象者
デザイン分野3年生2クラス69名(出席者28名(Aクラス)、26名(Bクラス)+先生2名)
会場
東京都立八王子桑志高等学校
講師
高原千鶴子、伊藤夏香
授業
デザイン分野の生徒2クラスについて、それぞれ2コマずつ、合計4コマで、全体の概要・特許・意匠(担当:伊藤)、商標・著作(担当:高原)について講義を行いました。
全体の概要・特許・意匠権については、デザイン分野の生徒と言うことで、意匠権を中心として、知的財産権の種類と概要とそれぞれのポイント、登録例を紹介しました。「ヒット商品はこうして生まれた!」の冊子を配布したので、ペットボトルの他に、アニマルラバーバンドやカップヌードル、きき湯等についても実物を持って紹介し、調査についても意匠を例にしてYoutube動画を利用して簡単に説明しました。
商標・著作権については、カールやMONOや「おーいお茶」やi-phone等の例を用いながら商標の概要、機能、登録要件等を説明し、インターネット関係を中心として著作権の種類や著作物の種類について説明し複製権等の注意点を説明しました。
講師からの問いかけにしっかり答えてくれる生徒や、また前の列に並べたサンプルを休憩中に見に来る生徒や、ポイントと言われたところをメモするなどしっかり話を聞いている様子でした。

生徒の感想(一部)
・デザインで様々な者を描いたり作る上で気をつけなければいけないことを学びました。また、自分の作った物をとられないように権利を最大限活用できるように、この授業をきっかけに学んでみようと思います。
・知的財産権という名は聞いたことがあったけれど今回の授業を受けてそれがどういうものなのかを知ることができました。今身の回りにあるものにも意匠権や特許権が登録されていることに驚きました。家に帰ってからもう一度調べ直そうと思います。
・落書きや音声でも著作権を持っているという事を初めて知ったし、それを知らないでアップロードしている人や、他人のものを売っている人などいるかもしれないし、私もその中の一人になりそうな場面があったので気をつけたいです。
・ケーキやカップヌードルなどの食べ物も特許権や意匠権をとっているものがあることを初めて知りました。普段生活をしていてあまり気にしていなかったけど、建物や商品がたくさんの権利で守られていることを知りもう少し興味を持って生活してみようと思いました。また商標の意味をよく理解できていなかったので今回の授業で勉強できてよかったです。商標の役割はたくさんあって商標がとても大切なものだということが分かりました。私がいつも使っているスマートフォンの中にたくさんの知的財産があることを知り、いろいろな権利にかこまれて生活しているんだなと思いました。

担当講師の感想
高尾山が望めるロケーションにある学校で、校舎内も広くて視聴覚設備が整っていて、ノーチャイムを採用されており、生徒同士が十分スペースを空けて着席でき、制限が多い情勢の中でも授業のしやすい環境でした。ねぶた師だった先生が指導して毎年ねぶたを作成しているとのことで、見事なねぶたが飾られていました。関東会として初めて知財授業をした学校でしたが、今回の授業を機会に、知的財産に興味を持ってもらえるようになったのではないかと思いました。
学校の先生からは、「短時間ながら幅広く教えていただき、助かりました。後は、より計画的に本校の授業計画をしまして、継続的にお願いができたらと思っております。」とのお言葉をいただきました。
知的財産特別授業「東京都立工芸高等学校」
日時
2020年12月15日(火)18:00~20:00
対象者
生徒約100名
会場
東京都立工芸高等学校
講師
岩崎孝治、上田精一
授業
岩崎孝治先生と、定時制グラフィックアーツ科1~4年生4クラスの生徒に、2時間、商標権の基礎についての授業をしました。
講義内容は、まず弁理士会のビデオ「商標ってなんだろう?」を見てもらい、その後その補足の説明をしました。
次にJ-PlatPatの使い方について、白い恋人、アニメ等を題材に具体的な調査方法と、商標取得の可能性について説明しました。
休憩をはさみ、「商標の機能と商標登録」を見てもらいました。
最後に、特許庁の「事例から学ぶ商標活用ガイド」の事例の中で、デザインを学ぶ生徒に参考になりそうものを中心に5つの事例の紹介をしました。
最後の質問タイム(約25分)では、多数の生徒から質問があり、積極性が感じられ、好評だったのではと思います。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館(第6回:総合)」
日時
2020年12月13日(日)14:00~16:00
対象者
小学4~6年生、13人(欠席3名)
会場
江戸川区子ども未来館(東京都江戸川区篠崎町)
講師
金子正彦、高橋洋平
授業
今回は最終第6回の総合授業であり、以下の3部構成としました。
・第1部「各回の復習と発展」(25分)
・第2部「どのように発明したらよいか?~発明の考え方を学ぶ~」(25分)
・休憩10分
・第3部「発明工作:片手で持てるかな?」(50分=工作30分+発表20分)
・クロージング アンケート記載+修了証書授与(10分)
第1部「各回の復習と発展」では、金子弁理士が、第1回目から第5回目までの各回での説明や工作内容の復習を説明しました。また、その発展として「知財ミックス」の基本知識を説明し、特許と商標や意匠と商標など知財ミックスの事例につき商品の現物や写真、特許図面を用いて説明しました。
第2部「どのように発明したらよいか? ~発明の考え方を学ぶ~」では、高橋が100年前の自動車(フォードT型)から現代の多種多様な形状や機能の車に向かうためにどのような問題点をどのような技術的思想で解決していったかを、「1.理想のイメージ」、「2.問題点の抽出(主要発明と二次的発明)」、「3.改良制限の設定(例:既存物、法律、社会環境、等)」、「4.発明原理」の観点から説明しました。特に、「4.発明原理」では「発明楽」や「TRIZ(トリーズ)の40の発明原理」の概要を簡単に説明した上で、「分割原理」と「組み合わせ原理」の2つの発明原理に絞って説明しました。
第3部「発明工作:片手で持てるかな?」では、発明工作でよく取り扱われる題材であり、従前どおり、紙皿2枚、コップ2個、ストロー2本を初期材料として皿とコップを片手で持てる発明工作を実施しました。
最後の修了証書授与では、名簿一番目の子の名字表記が間違えていたというミスがありましたが、名前欄空欄の予備証書に名前を講師が手書きし、名前が印字された正式証書をみらい館から後日郵送することにしました。また、欠席3名についても同様に後日に郵送対応することにしました。

担当講師の感想
第1部「各回の復習と発展」、第2部「どのように発明したらよいか? ~発明の考え方を学ぶ~」では、口頭説明に飽きたりうつむいたりした子供たちが数名みられましたが、自分たちの発言や手作業の段階になるとどの子供たちも生き生きとした顔をしていました。
第3部「発明工作:片手で持てるかな?」では、他の工作授業と同様、子供ながらの自由な発想がたくさんありました。それに加えて、第1部で説明した知財ミックス(今回は発明+意匠)や、第2部で説明した「二次的発明(主要発明をより便利にする発明)」、「分割原理」、「組み合わせ原理」を意識した発想が多くみられた結果、実際に製品化しても面白いと講師が思う発想も多数見受けられました。

受講生からのコメント
すべての感想文に「楽しかった」や「良かった」などの好意的な感想が記載されておりました。その中から授業内容を具体的に記載した感想を抜粋して以下に記載します。
・知財ミックスというものがあることを知ってびっくりした。
・全6回、先生たちが分かりやすく著作権や特許のことなどを教えてくれてよかったです。
・アイディアにさらにアイディアを加えるともっと便利になることが分かった。
・このゼミを通して弁理士についてよく知れてよかった。最初は何となく使っていた著作権も今は詳しくなって正しく使えるようになったと思う。
・便利なものを作るのが楽しかったです。この講座に入ってから想像力が広がって嬉しいです。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館」
日時
2020年11月8日(日)14:00~16:00
対象者
小学5年生(女子1名)、6年生(男子1名)計2名
会場
江戸川区子ども未来館(東京都江戸川区)
講師
根岸宏子、遠田利明
授業
6回シリーズの知財授業のうち、第5回目の特許(2)の授業を行いました。前回、発明、特許出願、及び特許権等について説明しましたので、今回は、その講義の内容に基づいて、応用(実践)の講義を行いました。具体的には、「パン職人レオ君奮闘記」(電子紙芝居)を題材にして、次のことを考えてもらいました。
 ① レオ君が作ったジャムパン及びカレーパンのうち、なぜ、カレーパンは特許を取得できたか(なぜ、ジャムパンは特許を取得できなかったか)。すなわち、公知とは、どういったことか。
 ② 特許を取得するための大事な要件は何か。すなわち、新規性及び進歩性とは、どういったことか。
 ③ ジャムパンと、カレーパンとの違いは何か。公知技術に対して、どういった点で新規性及び進歩性を有するのか。
 ④ カレーパンを特許出願するには、どうすればよいか。どのように、願書を記載すればよいのか。
 ⑤ ジャムパンの特許出願をするに際し、どの点を特徴とすればよいのか。すなわち、どのようにして、クレームを作成すればよいのか。
子どもたちは、ジャムパンに対してカレーパンの新規な点や、ジャムパンから容易に想到できない点を具体的に考え、自分なりの意見をしっかり述べることができました。また、カレーパンのクレーム作りについては、カレーパンの特徴点(アイデア)をクレーム上に具体的に表現することができました。これにより、クレームの作り方について理解をしてもらうことができました。
次いで、工作を行いました。当初、ペーパータワー作りを予定していましたが、参加人数が2名であり、グループワーキングが困難であったため、工作の内容を「ドライフラワー作り」に変更しました。未来館には、古いシリカゲルがあったため、まず、シリカゲルの乾燥方法、色変化(赤から青)を観察してもらいました。また、未来館の花壇より、数種の草花を採取し、その草花をシリカゲルに埋めました。埋め方は、ペットボトル中に行う方法と、厚紙にて箱を自作してもらい、その箱の中に埋める方法にて行いました。草花の乾燥状態の相違について、観察してもらい、次回、時間があれば、説明してもらう予定です。

依頼元の担当者のコメント
当講座担当の前川様からは、「急な授業スタイルの変更にもかかわらず、とても興味深い授業と、楽しいドライフラワー作りの講座をしていただき、ありがとうございました。」との感想を頂きました。
なお、本講座の参加人数は16名の予定でしたが、江戸川区側の都合により2名に対して知財授業を行いました。

派遣講師の感想
当初、開始時間になっても子供たちが集まらず、戸惑いましたが、無事に授業が終わり安堵しました。
また、参加してくれた2名は、レベルの高い授業にもかかわらず、講義内容を理解することができ、非常にレベルの高い子たちであると思いました。子供たちは、特許に対して知識の深耕を図ることができたのではないかと感じております。
ドライフラワー作りについては、限られて時間内でも要領よく行うことができ、とても楽しく取り込んでもらえました。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館」
日時
2020年10月11日(日)14:00~16:00
対象者
小学 4-6 年生、申し込み 16 人中 15 人参加
会場
江戸川こども未来館(東京都江戸川区篠崎町)
講師
伊藤夏香、根岸宏子
授業
6回シリーズの知財授業のうち、第4回目の特許(1)の授業を行いました。授業の内容は以下のとおりです。
①導入(発明ってなんだろう?)
②「パン職人レオ君奮闘記」(電子紙芝居)
③発明紹介(動物クリップペン、イチゴチョコレート、水平開きノート)
④発明工作(ペン立て)
⑤特許申請書の作成
⑥発表
⑦お買い物ゲーム
⑧発明クイズ
①では、まず講師から「発明」ってなんだろうと問いかけました。お子さん達からは自分の知っている発明についての積極的な発言があり、授業に対する興味の深さを感じました。
②では、主人公のレオ君をお子さん二人に分担して頂き、きつねのシン君や弁理士のキヨじいさんなどの役を江戸川こども未来館の職員の方(館長さん含む)にご担当頂きました。紙芝居の後、「レオ君のアイデアを盗んでまねをしたシン君はずるい」、「特許はすごい」などといった発言がありました。皆さんの熱演もあって、お子さん達はレオ君に感情移入しつつ、特許の概要についての理解が進んだように思います。
③では、「動物クリップペン」、「イチゴチョコレート」、「水平開きノート」について発明紹介をしました。「動物クリップペン」は今回のお土産、「水平開きノート」は前回のお土産として持ち帰って頂きました。手に取って実際に見ることができるため、お子さん達にどの部分に工夫があるのかという点を実感してもらえたように思います。「イチゴチョコレート」では発明の内容に加えて、特許権者が大企業へ譲渡を行ったことなどについても講師が説明を行いました。講師の説明を受け、特許を取ったとき、レオ君のように自分が発明品を製造販売するだけではなく、他の企業に譲渡やライセンスすることができるなどの活用の仕方があることも理解してもらえたように思います。
④では、ペン立てについての課題と、その課題を解決するためにはどうすればよいかといったことを考えてもらいながら、ペン立て工作をして頂きました。
⑤お子さんによって工作と並行しながら、或いは工作が完成してから特許申請書を作成して頂きました。特許申請書には、出願人(自分)の名前、発明の名前、これまでの問題点(課題)、工夫した点などを記入してもらい、特許出願の疑似体験を行ってもらいました。
⑥では、一人ずつ自分の作成した申請書をモニターに映しながら、作品についてどのような課題をどのような方法で解決したのかを発表してもらいました。それぞれのお子さんが課題や工夫した点などをしっかりと発表されていました。発表の後、講師が申請書に受理のハンコを押し、職員の方からこども特許証の授与を行って頂きました。
⑦では、お買い物ゲームの開始に先立ち、ゲームの内容を説明すると共に、ゲームの結果によらず、課題を見つけてそれを解決するための工夫が大事だという点を説明しました。実際のお買い物ゲームでは、机の上に自分の作品を置いてもらい、お子さん達に事前に配布した星型のシールを欲しいと思ったペン立てに置いてもらうようにしました。お子さんには一人7つシールを配りました。職員の方にもシールを配り、作品の評価を行って頂くと共に、シールの数が極端に少ないお子さんが出ないようにしてご配慮頂きました。シールの数が最も多いお子さんに対しては、よい作品を作ったことを称えると共に、お土産を一つ多く渡しました。職員の方からは、その他の作品についても、実際に特許を取る際には先願主義だからと、同じようなアイデアの作品の中で最も早く申請書を提出したお子さんの作品を取り上げて評価いただきました。
⑧は○×クイズであることもあり、お子さん達皆楽しく参加してくれました。発明者や発明について詳しく知っているお子さんが解説してくれるなど、最後まで積極的に参加しながら楽しんでもらえたと思います。

先生のコメント
ご担当の職員の方からは「充実した講座をありがとうございました。子どもたちが「課題の解決」に工夫をこらしながら、そして楽しみながら参加しているのは、自分たち(子どもたち)が講師の方々から求められていることを自覚しているからだと考えています。いろいろなキャラクターの子どもたちがいますが、講師の方々の笑顔、ポイントをおさえたはきはきと明るい対応がみんなをのびのびと講座に引き込んでいると思います。
また来期もぜひよろしくお願いいたします。」という温かいコメントをいただきました。
また、授業後、職員の方から「アイデアをかたちにする」ことの重要さを実感されており、工作しながら考えることのできる知財講座を大事に考えて下さっている旨のお話も頂きました。

担当講師の感想
授業開始前は、特許申請書の作成に戸惑うお子さんもいるのではないかと考えていましたが、どのお子さんも特許申請書の作成をスムーズに行っていました。ペン立て作成前に、今までのペン立てにどのような課題があるか、その課題をどうやって解決するかという点をしっかりと意識しながら工作をしていたのではないかと思います。「かたち」にすることに多少時間を要しても、特許申請書を作成する段階では課題などがクリアになっていたためではないかと思います。授業の最後に講師より小学生でも発明家になれることを説明したところ、自分と同じ小学生の発明に興味を持ったようでした。次回の特許2回目の授業でも身近な発明について興味を持ってもらいつつ、特許についての理解を深めて頂けるような授業ができればと思います。また、6回コースということもあり、意識の高いお子さんの参加が多く、常に子供達からの積極的な発言がありました。講師としても楽しく、充実した授業となりました。
知的財産特別授業「港区立みなと科学館」
日時
2020年9月20日(月)10:00~11:00 13:00~14:00
主催
港区立みなと科学館
対象者
小学生、保護者、未就学児
会場
港区立みなと科学館 (〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目6-9)
講師
金子彩子、高原千鶴子
参加者人数
1回目 18名(小学生9名、保護者9名)
2回目 20名(小学生10名、保護者8名、未就学児2名)
授業
今回訪れた港区立みなと科学館は、地下鉄虎ノ門ヒルズ駅から徒歩4分に位置し、今年6月に開館した、子どもから大人まで楽しみながら科学を学ぶことができる施設です。発明工作は、コロナ禍ということで、3蜜を避けるために2回に分けて行いました。最初は、「発明」とはどんなものか知らなかった生徒が、「発明ってなあに」の電子紙芝居をみた後には、講師からの質問に、「発明は工夫」「簡単な発明でも発明」と発言する姿をみて、その真摯に授業を受ける態度に驚きと喜びを感じました。そして、工作時間には、生徒も保護者も自分で工夫した作品「片手でもてる容器」を完成させ、最後に、生徒全員が自分で創造したアイディアについて発表してくれました。
担当者のコメント
 今回の発明工作は、科学に強い生徒を育てようという目的で開館となった科学館の第1回の企画展でしたが、小学生に混じって未就学児でも飽きることなく楽しそうに工作をしている様子を目にして、今後色々な企画を立てて知財に強い児童を育てようとの思いを強くしました。
担当講師の感想
紙皿・紙コップ・色画用紙等の材料や工作用具は、すべて、科学館が用意してくれました。普段、我々が用意した材料に比べて、テープやシールが無い分簡素でしたが、生徒が、テープやシール等を貼った一見して華やかな容器に走らずに、未就学児でも、騒ぐことなく、楽しそうにクレヨンで色塗りをして容器を華やかに仕上げていました。この様子を見て、テープやシールは無くてもよいのかなと感じました。
今回の発明工作授業により、生徒に身近な工夫でも大事だということが分ってもらえて、科学に興味を持つ心を育てる一助になれたのではないかと感じました。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館」
日時
2020年8月9日(日)14:00~16:00
対象者
小学4-6年生、申し込み16人中13人参加
会場
江戸川区子ども未来館(東京都江戸川区篠崎町)
講師
富所英子、金子正彦
授業
6回シリーズの知財授業のうち、1回目の意匠に続いて2回目の今回は商標の授業を行いました。
最初に電子紙芝居「レオ君商標編」を見てもらった後、商標の授業「商標ってなんだろう」を行いました。商標の種類、商標の役割を身近な題材を例にして説明しました。
次いで、フライングディスクの工作の説明と自分だけのフライングディスクに商標をつけてみようとお願いしました。40分程度の工作をし、出来上がった子から工作に工夫をしたところ、商標(名前)を付けた理由を発表してもらいました。その後建物の外に出て、各自フライングディスクを飛ばしてみました。
なお、コロナ対策として、第1回同様に事前の検温、手洗い、マスク着用、1時間に1回の換気を行いました。4人掛けの机には向かい合わないように4隅に座る工夫もしました。エアコンの効きが悪く、暑い室内での授業となりましたが、熱中症になる子はおらず、元気に授業ができました。
依頼元の担当者のコメント
授業の準備をして、授業中も子ども達の面倒を見ていただいた子ども未来館の前川様からは、「子どもたちががんばって考えた作品とそのネーミングは本当に彼らの努力のかたまりのような気がします。子どもたちは知的財産、そしてそのなかの商標について体験でき、有意義な夏休みになったと思います。」とのコメントをいただきました。
また、授業の最後に子ども達に提出してもらったアンケートには、前川様がコメントされていたように「楽しかった」との感想が多く、商標について理解した上で自分の作品に商標を付け、かつ外で飛ばしてよく飛んだことが良かったと書いている子が何人もいました。
担当講師の感想
子ども達にもなじみの多い商品を例にして「商標ってなんだろう」を話しました。クイズ形式での立体商標の例では形を見ただけで商品名を当てる子が多くいて盛り上がりました。音商標の音源は用意できなかったのですが、子どもの一人が音商標を歌ってくれて、皆にすぐ伝わりました。このように子ども達の反応はとても良く、商標について理解してもらえたようです。
フライングディスクの工作後に付けた商標の発表をしてもらったところ、ディスクに描いた虹に因んだ名前をつけたりなど、子ども達がそれぞれ考えながら工作したことがよくわかりました。建物の外で工作した各自のフライングディスクを飛ばしてみました。最初に注意をしておきましたので、勝手に飛ばすこともなく皆のびのびと飛ばすのを楽しんでいました。男子6名、女子7名の参加でしたが、女子の作品に良く飛ぶのが多くて、意外に飛んだのでものすごく喜んでいたのが印象的でした。各自が工夫をした作品に商標を付けてもらい、ディスクを飛ばしてみるという試みはうまくいったと感じています。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館」
日時
2020年7月12日(日)14:00~16:00
対象者
小学4年生~6年生計16名
会場
江戸川区子ども未来館(東京都江戸川区)
講師
遠田利明、富所英子
授業
授業の概要
昨年度に続き、6回シリーズの知財授業を行います。今回はその1回目です。知財授業以外にも多数の講座を行っており、どれも内容はハイレベルです。
第1回ということで、冒頭に知的財産権とは、弁理士とは、という簡単なガイダンスを入れました。ドラえもんの道具の発明は可能か?などの意見が活発に出され、盛り上がりました。
今回のテーマは意匠で、講師が準備をした資料「意匠ってなーに?」を基に、意匠だけに限定せず、意匠と、他のいろいろな知識を関連付けて説明しました。例えば、車いすの意匠の紹介では、未来の世界をイメージした動画を見せたり、マスクの意匠ではクラウドファンディングでの商品製造を説明したり、動物を模したいろいろな意匠をクイズ形式で紹介したりしました。
この「動物を模した意匠」が後半の工作へつながるようになっており、後半の工作では、新作の工作「動物の絵を使って壁掛けを作ってみよう!」を行いました。家の中のいろいろな部屋を紹介する壁掛けを、動物を使って表現して作る、というもので、例えばアヒルが水浴びしているデザインの壁掛けなら「お風呂」用、といった具合です。
主催者側で、たくさんの図鑑を用意してくださっていたので、子どもたちは図鑑を参照しながら、動物、昆虫などいろいろな生き物で、ユニークな壁掛けを作っていました。
なお、コロナ対策としては、①講師は手洗い&フェイスシールド又はマスク着用、②子供たちは手洗い&マスク着用、③1時間に1回換気をする、を行いました。衝立は用意されていましたが、実際には使用しませんでした(後ろの席の子供の視界が遮られるため)。

依頼元の担当者(学校の先生等)のコメント
当講座担当の前川様からは、「とてもクリエイティブな講座をありがとうございました。小学生たちも知的財産の考え方と実体にはじめて触れ、知ることばかりで刺激的だったようです。」との感想を頂きました。
また、当日の子供たちのアンケートでは、「知的財産は意外と深かった。もしまねされない製品を作ったら、申請してみたいと思う。」「細かいことでも意匠権を取ることがあるんだなと思いました。」「新幹線や扇風機が動物を基に作られていたので、自然から学ぶことも沢山あるんだなと思った。」などの意見が寄せられました。

派遣講師の感想
第1回目が、あまりなじみがなさそうな「意匠」ということで、少し心配しましたが、講師の資料は、子どもたちが興味を持ちそうな内容となっており、子どもたちは興味深く聞いてくれていました。恐らく、「意匠」という言葉を初めて知った子どもたちだったと思いますが、寄せられた感想を見ても、かなり鋭い意見があり、理解力が高いと感じました。
工作に関しては、新作ということで緊張しましたが、子どもたちはみんな自分の好きな動物や生き物をモチーフにして、ユニークな壁掛けを作成していました。家で実際に使えるような工作は、子どもたちにとって楽しいようです。
当初の予定では、最後、子ども達一人ひとりに、作品についてどのような動物でどのお部屋を表現したか、発表してもらいたかったのですが、時間が無くなってしまい、できませんでした。
知的財産特別授業「板橋区立板橋第五中学校」
日時
2020年2月27日 13:00~14:30
主催
板橋区立板橋第五中学校
対象者
中学1~3年生
会場
同校教室内
講師
高橋友和
参加者人数
22名
授業
板橋第五中学校では、特別授業「生き方、あり方講話」というキャリア教育があり、弁理士の仕事についての授業を行いました。今回の特別授業では、計6組の職業が集まり、生徒はその中から興味のある職業について授業を受ける形式でした。
内容としては、企業の開発活動の中で弁理士の仕事が必要になること、一つの製品に特許・意匠・商標が複合的に発生すること、弁理士試験に関することを説明し、その後弁理士になった経緯ややりがい、大変なことを話しました。所々で質問などを行い双方向の授業を行いましたが、生徒達の意欲が非常に高く、活発な意見交換が出来ました。
最後に質問の時間を15分設けましたが、外国への出願、オリンピックのロゴマーク問題、弁理士試験の勉強の仕方など多様かつ質の高い質問が多く、時間が足りなくなるほどでした。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館(第5回)」
日時
2020年2月9日 14:00~16:00
主催
江戸川区子ども未来館
対象者
小学生
会場
江戸川区子ども未来館
講師
バーナード正子、遠田利明
参加者人数
12人
授業
今回の授業は特許、実用新案、意匠及び商標のまとめで、参加者は小学4~6年生12名でした。
授業の前半では、「みんなのまわりで見つける知的財産権」というタイトルで、まとめの講義を行いました。特に、フリクションボールペンについては、その歴史(=先行技術)や原理(=発明の詳細な説明)等も説明することで、出願及び権利化だけでなく、明細書の作成方法や内容についても学習していただきました。また、その他、「ヒット商品はこうして生まれた」(授業後、参加者全員に配布)に掲載されている「傘ポン」を題材にして、特許だけでなく、ネーミングについては商標で保護でき、1つの発明(商品)について複数の権利によって保護できることについても学んでいただきました。
続いて、J-Plat Pat を用いて、特許等の検索方法について授業を行いました。子供たちには、事前に、身の回りにある商品に記載されている特許番号や商標番号等を探してきてもらい、その番号について検索を行いました。そして、検索結果を見ながら、技術(明細書)の内容や、どういったネーミングが登録されているかについて学んでいただきました。子供たちの中には、特許番号ではないが、スイス製のガラスコップに付された「PCT application pending」なるものを見つけたと報告してくれた子もいたので、PCTとは、「patent cooperation treaty」の略であるなど、PCTの内容についても簡単に説明いたしました。
5分間の休憩を挟み、後半は、「はっぴょんをわたらせよう」の工作(グループワーキング)を行いました。1グループ3人で4チームに分け、対抗戦にて、はっぴょんをわたらせるためのオリジナルの橋の作成を行ったところ、短い時間の中で、様々な発明品が生まれました。優勝チームは、紙コップの底部同士を張り合わせることで空間を作り、その空間に、「はっぴょん(ビー玉)」を入れることで、バランスよく、かつ、はっぴょん(ビー玉)が橋から落ちないように橋を渡らせることに成功しました。多くの子供たちから、「はっぴょん」を渡らせることは非常に難しかったけど、とても楽しかったとの感想をいただきました。
知的財産特別授業「江戸川区子ども未来館(第4回)」
日時
2020年1月12日 14:00~16:00
主催
江戸川区子ども未来館
対象者
小学生
会場
江戸川区子ども未来館
講師
山下滋之、バーナード正子
参加者人数
15人
授業
今回の授業は商標で、参加者は小学4~6年生11名でした。
授業の前半では、「商標権とは?屋号やブランドを守ろう」のスライドを使い、参加者ほぼ全員が知っていた、任天堂のSwitchの商標を紹介することでスムーズな導入になりました。参加者が興味を持ってくれたところで、商標の基本について説明し、商品のネーミングで商標権侵害により損害を受けた事例や、同じくネーミングで商品の売上が激増した事例を紹介しました(約30分)。次いで「商標クイズ」として、子ども達にも身近な商標(グリコ、アディダス、瞬足など)や、ここ数年で登録された立体商標や新しいタイプの商標(ヤクルト、キッコーマン、きのこの山、MONO消しゴム、コンビニや、音の商標)も紹介し(約20分)、前半の最後は、山下先生が音の商標(正露丸)をトランペットで演奏してくださり、子どもたちも大喜びでした。
5分間の休憩を挟み、後半は、フリスビーの工作を行い、
1.よく飛ぶこと、
2.ネーミング
の2つの観点から、コンテストを行うことにしました。
材料は紙皿、紙コップ、割り箸等で、制作時間は20~25分ほどでしたが、自由な発想でいろいろなフリスビーを制作していました。ネーミングについても、同じ商標は使えないよと話したことで、子ども達から積極的にアイデアがあがってきました。また、名前を考えるにあたり、文字をどうするのか(漢字なのか、片仮名なのか、またローマ字表記にするか、英語表記にするか、大文字、小文字等)、商標を考える時のポイントも少し分かってもらえたと思います。
その後、出来上がったフリスビーを持って未来館前のスペースで実際に飛ばしてコンテストとし、1位、2位を決定しました。ネーミングについては、教室へ戻ってから投票形式にし、同じく1位、2位を決定しました。意外にもネーミング1位は、フリスビーに自分の苗字をローマ字表記で付したものでした。

神奈川

知財特別授業「横浜市立もえぎ野中学校」
日時
2021年1月29日(金)13:00から14:20
対象者
2年生 22名
会場
横浜市立もえぎ野中学校
講師
岩﨑孝治
授業
横浜市立もえぎ野中学校の2年生生徒を対象に、建築家、漫画作家などの種々職業の方を招いて職業講話が行われました。弁理士も、その中の一職業として挙げられ、生徒さんが興味のある職業を一つ選択して受講できるようになっていました。
コロナ対策としては、講師の事前検温、マスク着用をもとめられましたが、マスクについては眼鏡が曇ってしまったので、途中でフェイスシールドを使わせてもらいました。
イントロで、古山芽吹君(小学生)の発明した“おじいちゃんのお酒の飲み過ぎが心配…”そんな切実な悩みを抱えた孫が、プログラミングで飲み過ぎ防止システムを開発について紹介し、続いて、日清食品(株)の「カップヌードル」、ゼブラ(株)の「デルガードER」を例にとって、特許権、商標権、意匠権、著作権について説明を行いました。
「カップヌードル」、「デルガードER」は、生徒さんにとって身近な商品であり、興味を持って聞いてもらえたと思います。特に「カップヌードル」では、横浜ということもあり、動くガンダムを用いたコマーシャル動画を著作権の例示で紹介しました。また、「デルガードER」については、生徒さんからも素早いレスポンスがありましたが、芯が折れない、消しゴムがすぐ出せる機能を有することを紹介するゼブラ(株)の紹介ビデオを流し特許権について話をしました。
次に、このような商品の開発者の権利を守るためのしごとを弁理士が担っていることを紹介し、そのために、どのような資質が必要かを話しました。
最後に私自身の人生経験を話しましたが、生徒さんからは、沢山の質問が出されました。
生徒さんからの「お礼の手紙」の幾つかを紹介しますと、人生経験の話の中で「人生に決まった道はない」という言葉に生徒さんは「新たな希望を見いだすことが出来ました」、また、「嫌なこともラッキーだと思えば苦にならない」という言葉に生徒さんは「自分の人生で参考に出来るようなことを教えていただけた」とお礼の言葉を頂きました。
また、複数人の生徒さんから著作権について、よく理解できたとお礼の言葉を頂きました。さらに、弁理士が、開発者の権利を守るために働く仕事だということを知れたことと、素敵な仕事だということを理解してもらえたようです。
知的財産特別授業「横浜市立もえぎ野中学校」
日時
2020年1月28日 13:25~14:15(50分間)
主催
横浜市立もえぎ野中学校
対象者
同校在籍の中学1年生
会場
同校教室内
講師
高橋洋平、岩崎孝治
参加者人数
17名
授業
今回の授業内容は様々な職種(料理人、スポーツインストラクター、飲料系企業、建築士、弁護士、弁理士(順不同))の専門家から話を聞く職業講話であり、受講対象者である生徒の進路選択の一助となればという目的で開催されました。生徒が自分自身で聞きたい職業講話を選択した結果、知財授業の職業講話に17名の生徒が参加してくれました。
講義の前半では、好評だった昨年の講義スライドを踏襲し、企業の新製品の開発の流れを題材として弁理士の仕事内容を紹介しました。具体的には、日清食品株式会社のインスタント麺「カップヌードル」やアキレス株式会社のスニーカー「瞬足」を題材として、苦労して生み出した新製品の知的アイディアを保護するのが知的財産権であり、その知的財産権を生み出すお手伝いをするのが弁理士の主な職務である旨を説明しました。
講義の後半では2名の講師がなぜ弁理士になったのかの経歴を説明しました。具体的には、初めに岩崎講師が特許庁勤務時の仕事内容と弁理士になってからの仕事内容を説明しました。次に、高橋が新製品開発の流れに当てはめて私の経歴の流れを説明しました。
授業の雰囲気ですが、講師の事前予想では、聞いたことのない弁理士という職業でしかも知的財産という普段は馴染みのない分野の講話なので、眠くなったり飽きてしまったりする生徒が数名いても致し方ないかなと思っておりました。しかしながら、すべての生徒が真剣に話を聞き、講師から生徒に行った質問に対してもハキハキと応えてくれました。また、授業後の15分間では沢山の質問を受け、時間が足りないほどでした。
授業後にアンケートで感想を伺ったところ、17名すべての生徒から満足と感謝の言葉を頂くことができました。学校の先生にも満足して頂けたようで、講義後に知財に関する質問メールが送られてくるほどでした。講義内容の要所を少しでも伝えられたようで一安心しました。

千葉

知財特別授業「東海大学付属市原望洋高校」
日時
2020年11月25日(水)13:20~14:15
対象者
高校1年生 計約300名
会場
東海大学付属市原望洋高校(千葉県市原市)
講師
山下滋之、斉藤進
参加者人数
児童26名+保護者21名
授業
東海大学付属市原望洋高等学校の1年生全員を対象に、5時限目の授業(50分)を利用して、知的財産特別授業を行いました。
新型コロナ感染防止対策として、各人がマスクを着用の上、大講堂で1席空けて着席してもらいました。また換気対策として講義中にドアも開けてもらいました。新型コロナ感染防止対策としてはできる限りのことはしてもらったと思います。
前半(30分)では、山下委員が、無形資産における知的財産権の位置づけと共に、特許・実用新案、意匠、商標、著作物についての概要を話した後、幾つかの実例を説明しました。実例としては、任天堂スイッチ、「天使のポテト」についての商標権侵害事件、アイス大福をネタとした特許戦略などを紹介しました。また、千葉県の登録商標を幾つか紹介しました。
後半(20分)では、斉藤委員が、事前配布されていた「水平開きノート」のポイントと大ヒットにまつわる裏話を紹介しました。インスタントラーメンの発明を例にして、必要性と発明との繋がりについて説明しました。さらに、高校生のアイデアに基づく登録意匠・特許発明を紹介した後、発明のポイントについて説明しました。
知財担当の先生から、生徒さんたちは大人しい(反応がないかもしれない)という情報を得ていましたが、その先生も意外に感じる程、生徒さんたちは、挙手・発表などで反応してくれました。積極的に発表してくれる生徒さんは一部でしたが、当てれば必ず答えてくれる生徒さんばかりでした。授業後の廊下でも、「ありがとうございました」と、丁寧に挨拶してくれ、とても良い印象を受けました。

群馬

知的財産特別授業
「高崎少年少女発明クラブ(親子で聞く発明のおはなし&ものづくり教室)」
日時
2020年12月6日(日)13:15~16:00
主催
高崎商工会議所・高崎少年少女発明クラブ
対象者
小学1年生~6年生
会場
高崎市産業創造館
講師
高原千鶴子、松下浩二郎
参加者人数
児童26名+保護者21名
授業
クラブ(式次第)
親子で聞く発明のおはなし&ものづくり教室として、開会行事の部と発明工作教室の部に分かれて開催されました。クラブの会長さんが地元では顔が広く、また、著名な来賓者が出席されましたので、群馬テレビのカメラが入り、また、上毛新聞の記者が見守る中、生徒さん及び保護者の出席の下に開会行事の部が催されました。
 ①主催者挨拶 高崎少年少女発明クラブ・会長 佐藤明子様 
 ②来賓挨拶
  (1) 群馬県発明協会・会長 金子正元様 
  (2) 衆議院議員      福田達夫様 
 ③発明工作教室の講師紹介 松下浩二郎、高原千鶴子
  司会・進行 高崎少年少女発明クラブ指導員 五十嵐京子様

発明工作教室の授業について
26人の小学生(高崎少年少女発明クラブ員が7割位)と各児童の保護者1名ずつが参加しました。コロナ禍の授業のため、感染防止対策には十分気を使い、入場時の手指の消毒、体温測定、着席置間のディスタンス確保(家族ごとに1つのテーブル)を行い、休憩時には換気を十分に行いました。また、低学年の児童も参加したことから、長時間でも飽きないような構成を工夫しました。
(1)電子紙芝居 「高橋是清の特許制度ことはじめ 1部」
音声:松下、高原、発明協会会員2人、発明クラブ事務局長(5人で、11人分を担当)
高橋是清の生涯を通じて日本における特許制度のはじまりについて解説されていた内容でした。実は、小学校低学年生にはこの内容は少々難しいかと思われましたので、他の電子紙芝居を探したのですが、見つからず、やむなくこれを取り上げた次第です。なぜなら、クラブ側から今までやったものではないものをという提案でした。このクラブは4年目でしたので、他の目ぼしいものは見当たりませんでした。しかし、案に相違して小学生が最後まで飽きずに聞いていてくれたので、参加者の知識レベルの高さを感じました。
(2)小中学生の発明紹介
知財教育支援委員会作成のパワーポイントの資料を用いながら、小中学生による発明の紹介と解説を行って、発明はどのようにして生まれてくるのかについて説明をし、また、発明とは、まったく新しいものばかりではなく、基となる発明を改良した発明(改良発明)もかなりの割合で生まれてくることを具体例を添えて説明しました。出席者はなるほどという表情でうなずきながら聞いていたのが印象に残りました。
(3)〇×クイズ (著作権)
学校生活に関係する著作権の問題を10問出題し、O×で答えてもらいました。子供達には難しいと思われた著作権と著作隣接権の問題についても正解者が多く、インターネットの普及により、小学生の間でさえも著作権に対する理解力が広がっていることに驚かされました。
(4)工作授業(制作45分、発表25分)
①ペン立て
ペン類以外に消しゴムや定規・セロテープ等の様々な大きさ形状を有した物も収納できて取り出しやすくしたオリジナルのペン立てを作ってもらい、完成したペン立てで工夫したポイントを総ての児童に発表してもらいました。恥ずかしがってしり込みする生徒さんは見当たらず、皆、喜んで自分の作品について説明してくれました。短い制作時間であっても、出来上がった作品には様々な工夫点が見られ、各々にオリジナリティが感じられました。
②壁・廊下に掛ける「ピクトグラム」
ピクトグラムとは何か、その目的と機能、及び作成の手順を説明しましたが、時間が足りなくなったので、資材を持ち帰ってもらい、家庭で各々作成してもらうこととしました。

むすび
長時間に亘るものづくり教室となりましたが、参加した児童と保護者は、最後まで熱心に取り組んでおりました。今回は参加者の多くが少年少女発明クラブの会員と保護者であるため、発明などの知財に対する関心の高さに表れているように感じました。最後に収集した感想文には、「発明って身近なところから生まれることが分り、また、普段不便なところやもの足りないところなどを新しく考えたり、したりすることも発明だと分かって楽しかったです。」というものが見受けられ、今回の発明工作教室を喜んでもらえたことに嬉しく思いました。

栃木

知的財産特別授業「宇都宮工業高等学校」
日時
2020年9月9日(水) 13:45~14:45
対象者
機械・電気・建築・環境建設系全学科の1年生
会場
栃木県立宇都宮工業高等学校
講師
高橋洋平、若崎義和
授業
学校説明:同校は、創立98年目を迎える伝統校であり、かつ、『スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)』や『地域との協働による高等学校教育改革推進事業』に指定されている「科学技術高校」です。また、同校はパテントコンテストを含めて知財教育に積極的な様子でした。
講義形態:コロナ対策で分散講義とするため、同校大講義室での対面講義に加え、ZOOM(=オンライン会議ソフト)を使用して同校コンピュータ室で受講する生徒に対面講義をリアルタイム配信するハイブリット講義でした。
授業内容:知的財産法の全般の理解を目的とした座学授業を行いました。高橋は授業前半を担当し、新製品開発の流れと弁理士との関わり、特実意商標+種苗法の実例、を説明しました。地元ネタとしては、栃木県優良デザイン商品指定のいちご包装容器の意匠、とちおとめ・スカイベリーにみる商標・種苗法の戦略の立て方、などを説明しました。
若崎会員は授業後半の著作権法を担当しました。同法の理解に必要な語句の定義を説明後、学校生活で直面する実例を説明しました。

先生のコメント
他会場を意識して大変分かりやすくご説明いただき、生徒にもものづくりと知的財産権の重要性を理解させることができました。ありがとうございます。

担当講師の感想
受講中は生徒もマスク着用のため表情から理解確認は困難でしたが、視線から真剣に受講しているようでした。また、授業後の質問が自社製品の技術を他社が先に特許にした場合の回避方法であったため、その点からも集中して受講して頂けたのではと思いました。
知的財産特別授業「栃木県立足利工業高等学校」
日時
2020年9月3日 13:25〜15:05
対象者
産業デザイン科2年生1クラス40名
会場
栃木県立足利工業高等学校
講師
伊藤夏香、須⻑英男
授業
出場経験も多くプロ野球選手を輩出するなど、文武両道の学校です。
デザイン科の2年生のクラスにおいて、休憩を挟んで2コマで知的財産権の概要と知財調査の実習の2本立てで行いました。
前半は、須⻑会員により、知的財産権の種類とその特徴並びに注意すべきポイントについて、意匠権を中心として、権利毎に登録例を用いて紹介し、著作権、肖像権も含め幅広く説明しました。
後半は、伊藤会員により、調査の種類や公報の種類等について説明があった後、動画で意匠の調査方法の基礎を学び、意匠・商標・特許について、足利工業高校に縁がある題材で、J-Platpat を用いて、クイズ形式で調査実習を行いました。
生徒達は、⻑時間にも関わらず、しっかり話を聞いて、調査実習でもクイズに全て正解が出るなど、積極的に取り組んでいました。

先生のコメント
・放課後に生徒たちが、ゲーム感覚で学べたのでとても楽しかったと話しておりました。
・著作権や肖像権について関心が高まったとのことです。
・デザインを学ぶ生徒にとって、知的財産権について理解を深める良いきっかけとなりました。
・生徒、教員共に視野が広がりました。

担当講師の感想
今回の授業を機会に、知的財産についてこれまでより身近に感じてもらえるようになったのではないかと思いました。今年はコロナ禍で大変な夏となりましたが、みんな明るくて元気をもらった気がしました。

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