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日本弁理士会関東支部が千葉県で開催した「知的財産セミナー2013」をご報告します。

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知的財産セミナー

日本弁理士会関東支部主催のイベント「知的財産セミナー2013」について、各地の模様をリポートします!

イベントレポート

日本弁理士会関東支部主催
知的財産セミナー2013 千葉会場

1.はじめに

ダブルの台風が世間を騒がせていた週末の夜、交通機関の乱れも心配されていましたが、無事に開催することができました。
会場の千葉市商工会議所の会議室は、千葉都市モノレール葭川公園(よしかわこうえん)駅から歩いて3分の千葉中央ツインビル2号館の13階。会場からの眺望もよく、またJR千葉駅からも徒歩圏のアクセスのよいところです。
千葉県は、東京にも近く都内の企業に通勤する方々多いエリアと、内房・外房と呼ばれるような房総半島エリアとの二つの対照的な地域を備えています。そして、今回の会場がある千葉市は、そのような千葉県における二つの地域のちょうど境目に位置しています。

2.セミナーの様子

今回のセミナーでの講義は三本立て。それぞれが、千葉県の中小企業の方々にぜひ聞いて頂きたいテーマに絞った講義です。時間の関係で細部まで詳細に、というのはなかなか難しかったようですが、講師の弁理士は、みなさん一生懸命説明していました。
最初の講義は、阪田俊彦弁理士による「知財で差がつく地域振興」。導入部では、弁理士会、関東支部、千葉委員会について紹介を行い、それに続いて、千葉委員会弁理士のものづくり支援を説明しました。試作・評価・試験・量産化に対する弁理士の支援、補助金申請に必要な弁理士の支援などについて具体的に説明をしました。市の助成や宣伝活動の支援や、中小企業診断士との連携についても触れていました。そして、講義の後半では、地域資源を活用した地域振興についての話がありました。千葉の地域資源の具体的な内容について、リストを挙げて説明がありました。ヨードの生産は、千葉が世界のトップレベルということを初めて知りました。さらに、宮崎県延岡市における企業が街を形作った歴史について紹介されました。とても興味深い内容でした。

続いての講義は、本宮照久弁理士による「千葉の産品とブランド化」。千葉の名産品・特産品・観光資源には何があるのか、みなさんご存じですか。たとえば、農産物や水産物で頭に浮かぶのは?梨、びわ、落花生、人参、お米、伊勢エビ・・・。結構たくさんあるようです。名産品・特産品のブランド化の話では、地域ブランド戦略の要点を披露して頂きました。成功例を見てみますと、偶然の産物ではなく、綿密な設計図があったようです。地域ブランドを成功させるためには、特徴の明確化が大事です。他の地域の同じような商品と差がないと、単なる特産品で終わってしまうのです。これでは、ブランド化に繋がらないのですね。さらに、ブランド化は手段であって、目的は地域の活性化。また、リーダーが必要で、ある程度のトップダウンも一つの手法、という組織論についても言及して頂きました。地域団体商制度のねらいや、千葉県の地域団体商標の登録状況の説明は、地元の話だったのでみなさん特に興味深く聞いていたように思えます。私が特に印象的だったのは、「地域団体商標による地域活性化を成功させるには、品質管理は自分達で行わないと。基準を自分達で作っていく。行政と、商工会議所、商工会との協力も必要。関係者の誰が何をやっていくのか。」という点でした。
最後の講義は、日向麻里弁理士による「いかにして模倣・技術流出などの知財リスクに対応するか」。タイトルからして、とてもおもしろそうな講義です。知的財産権の定義、知財リスクの定義など、なんとなく判っているだろうという点についても説明を頂き、具体的な話の理解が深まるような工夫がされていました。模倣品による被害って、実際にはどんな被害なのか、技術ノウハウ・営業秘密の流出、訴訟に巻き込まれるリスクのように、事業をやっていれば誰もが巻き込まれる可能性がある被害であるということが理解できたのではないかと思います。講義のところどころで、模倣品の被害例、被害社数、被害率の推移等、具体的な数字を交えて話されていましたが、これは理解を深める上で効果的だったように思えます。さらに、インターネット上では、特に商標の模倣が多いということや、偽物の中には、商標や包装のデザインだけではなく、印刷されている「お客様窓口」まで本物を模倣していて、偽物を購入して不満がある消費者が、正規品の製造会社に連絡してくるというような笑えない話まであるようです。後半では、予防対策と事後対策についても説明を頂き、さらに、権利者としては、強い姿勢を持ち続けることが大事だということを強調されていました。話のテンポがよく、聞いていて小気味のよい講義でした。

3.まとめ

セミナーの締めくくりに、神奈川で同日開催のセミナーから駆けつけた羽鳥支部長が挨拶しました。日本弁理士会による出願援助制度がさらに使いやすくなっている点や、中小企業の支援についての法律改正について、持ち前の大きな声で説明して頂きました。最後に、壇上に飾られていたはっぴょんフィギアも紹介して頂きました。
セミナーに並行して開催する予定でした相談会は、帰りの足を心配されたのか、予約されていた3組の方々全てがキャンセルになってしまったことは残念でしたが、セミナー全体としては成功だったのではないかと思います。

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開催日
平成25年10月25日(金)17:30〜20:30
会場
千葉商工会議所
千葉市中央区中央2丁目5−1
千葉中央ツインビル2号館14階
後援
関東経済産業局、千葉県、(一般社団法人)千葉県商工会議所連合会、千葉商工会議所、(一般社団法人)千葉県発明協会
知的財産セミナー2013開催概要
(会場:第1ホール・定員140人)17:30~20:00
1
知財で差がつく地域振興
~地域資産を活かそう!~
開催時間
17:30〜18:10
講師
弁理士阪田俊彦

アベノミクス第3の矢「戦略的市場創造プラン」でも話題の「地域資源で稼ぐ社会」。身の回りに埋もれている地域資源を知的財産として保護・活用しましょう。
弁理士がどのようにお役に立てるかを解説します。

2
千葉の産品とブランド化
~商標と地域団体商標~
開催時間
18:20〜19:05
講師
弁理士本宮照久

千葉県内には名産と言われる産品や観光資源が豊富にあります。これらをブランド化して守っていくため、商標の保護が欠かせません。地域産品を商標で保護する事例や制度を解説します。

3
いかに摸倣被害、技術流出等の知財リスクに対応するか
~中小企業・ベンチャー支援~
開催時間
19:15〜20:00
講師
弁理士日向麻里

中小企業・ベンチャーが直面する模倣被害、技術流出等の知財リスクにどのように対応すればいいかを解説します。日本弁理士会による中小企業・ベンチャー支援制度について解説します。

無料相談会
(会場:第2ホールAB,C・定員30人)17:30~20:30
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